若いアスリートの腰痛(kissing spine syndrome )

皆さんこんにちは!今日は若いアスリートが腰を反らせたときに感じる腰痛についてご紹介します。

みなさんの中には腰痛でMRI検査をしたにもかかわらず、『異常はありません』と説明された経験がある方もいるとおもいます。そんなときによくあるのが『kissing spine syndrome (キッシングスパインシンドローム)』です。

kissing spine syndromeは、一言でいうと脊椎(せぼね)の棘突起(背中から見えるでっぱりが並んでいる部分)がぶつかり合って痛くなる病気です。一番多いのは第4腰椎と第5腰椎と仙椎の棘突起がぶつかりあって痛くなる場合です。

診察では、腰をそらすようにすると痛みが誘発されますし、ぶつかり合っている棘突起を押しても痛みがあります。また、いわゆる『でっちり』とよばれるおしりが突き出しているタイプの体型の方や、バレエ、新体操、フィギュアなど、腰をそらす姿勢でスポーツをするアスリートに多く認めます。

MRI検査では、棘突起の上下が白く見える場合が多く、診察とMRIで診断しています。

治療としては、リハビリテーションが重要です。これは受診していただいて理学療法士より説明したほうがいいでしょう!もちろんアスリートはパフォーマンスを上げることを目指していますので、これを邪魔しないためのコーチングの知識も理学療法士には必要ですね。

このkissing spine syndromeは、医療者の中でもあまり知られていない病気です。腰やスポーツの専門病院の受診が望まれます。

キッシングスパインシンドロームです!