野球医学コラム

意外に侮れない「足関節捻挫」 野球医学コラム

意外に侮れない「足関節捻挫」

足関節捻挫はジャンプや着地を繰り返すスポーツで多く発生する傾向があり、バスケットボールでは79%、バレーボールでは87%の選手が経験しています。スポーツ活動中に発生する足関節捻挫は、スポーツ傷害全体の45%を占めています。しかし、捻挫後に医療機関を受診しない選手も多く、損傷が十分に治癒しないまま競技…
投球肩障害〜高校生以上に多いインターナルインピンジメント〜 野球医学コラム

投球肩障害〜高校生以上に多いインターナルインピンジメント〜

武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。当院では、高校生以上の野球選手に多く見られる「インターナルインピンジメント」という投球肩障害に対して、医療とコーチング学の知見を活かした治療を行っています。はじめに、インターナルインピンジメントとは、投球動作中に上腕骨と肩甲骨が衝突することで生じる障害…
ジュニア野球選手の肩の痛み「上腕骨近位骨端線離開」とは 野球医学コラム

ジュニア野球選手の肩の痛み「上腕骨近位骨端線離開」とは

ジュニアの野球選手に多く見られる投球肩障害である「上腕骨近位骨端線離開」について紹介します。上腕骨近位骨端線離開とは、上腕骨の肩近くの骨端線が開いてしまう障害です。骨端線とは骨の成長が行われる場所で、軟骨から成り立っており、力がかかる場面で比較的弱い部分になります。そのため、投げる動作によるストレス…
野球選手特有の腰椎障害「野球腰」について 野球医学コラム

野球選手特有の腰椎障害「野球腰」について

武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。野球腰とは、当院の馬見塚尚孝理事長の著書「野球医学の教科書(ベースボールマガジン社、2012年)」で初めて紹介された造語であり、野球選手特有の腰椎障害を指します。この障害は、野球のプレイによって発症することが多く、一般的な疾患名は「腰椎分離症および腰椎…
トミー・ジョン手術だけではない、肘の靱帯損傷の新しい治療 野球医学コラム

トミー・ジョン手術だけではない、肘の靱帯損傷の新しい治療

武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。今回のブログでは、肘の内側側副靭帯損傷に対する、手術(トミー・ジョン手術)に頼らない治療法をご紹介します。野球選手が肘関節の内側側副靭帯を損傷すると、多くの場合「トミー・ジョン手術」と呼ばれる靭帯再建術を受けます。この手術は、大谷翔平選手を含む数多くの…
当院のMRIについて〜野球肘用&怖くないMRI〜 野球医学コラム

当院のMRIについて〜野球肘用&怖くないMRI〜

武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。当院のMRIは、野球選手の肘の障害を評価するために特別なセッティングを施しており、鮮明な画像の撮影が可能です。MRI検査は、レントゲンやエコーでは捉えることのできない野球選手の投球肘の障害を評価するのに非常に効果的な手段です。さらに、野球選手の肘だけで…
投球時・投球後の痛みやしびれ「胸郭出口症候群」 胸郭出口症候群

投球時・投球後の痛みやしびれ「胸郭出口症候群」

武蔵小杉の「ベースボール&スポーツクリニック」です。今回は、投球障害の一つである「胸郭出口症候群」について紹介します。投球時や投球後のしびれや痛み、または、投げたボールがすっぽ抜けるといった症状で困っている野球選手が受診した結果、胸郭出口症候群と診断される方が多くいます。日常生活においても、…
日常の膝の痛みについて考えましょう! 野球医学コラム

日常の膝の痛みについて考えましょう!

ベースボール&スポーツクリニックの理学療法士、鈴木です。今回は、中高年者の日常生活によく見られる膝の痛みについて紹介します。■変形性膝関節症の現状と重要性・現在、変形性膝関節症の有病者数は約2,500万人、男女比は1:4と言われています。これは介護を要する原因の上位に位置しています。■変形性…
『健康経営』のすすめ 野球医学コラム

『健康経営』のすすめ

健康経営は、従業員の健康管理を通じて、その活力と生産性を高め、結果として企業価値の向上を図る経営手法です。アスリートが試合で最高のパフォーマンスを発揮するために、トレーニング、栄養、リカバリーなどの専門家の支援を受けるのと同様に、企業の従業員も毎日の業務の質を向上させるためにはベストコンディションで…
気温の低下による身体の変化に対応するには 野球医学コラム

気温の低下による身体の変化に対応するには

こんにちは、ベースボール&スポーツクリニックの理学療法士、森下です。季節の変わり目に伴う気温の低下は、私たちの身体に様々な変化をもたらすことがあります。寒さによって筋肉の柔軟性が低下し、血液循環が低下することがあり、これにより、痛みや不快感が発生しやすくなります。体温及び皮膚温度の低下は、血流量の減…