野球選手の肘内側側副靱帯損傷に対する最新治療

武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。
今回のブログは、当院の理事長である馬見塚尚孝医師による「野球選手の肘内側側副靱帯損傷の新たな治療法」に関する紹介です。
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こんにちは。ベースボール&スポーツクリニック理事長の馬見塚です。今回は、投球動作で多い「肘内側側副靱帯(UCL)損傷」に焦点を当て、当院が実践する保存的治療と手術的治療の両輪をわかりやすくご紹介します。
肘内側側副靱帯損傷とは
肘関節の内側で、上腕骨と尺骨をつなぐ内側側副靱帯は投球時の過度な内反ストレスを受けやすく、繰り返しのマイクロトラウマや急激な外傷で部分断裂・不全断裂を起こします。症状は
• 投球時・キャッチボール時の“ピキッ”とした痛み
• スローイング後の肘内側の違和感・腫れ
• スイングや投球動作の著明な制限
が挙げられ、早期介入がパフォーマンス復帰の鍵となります。
保存的治療
当院ではまず非侵襲的アプローチとして、以下のハイブリッドプランを実施します。
• 安静と長時間睡眠
投球禁止と質の高い睡眠で自然治癒力を最大限に引き出します。
• 栄養学的治療
採血データをもとに靱帯のコラーゲン合成を促進するビタミンC・B群、アミノ酸、微量ミネラルを個別調整。食事指導とサプリメント併用で内側から修復をサポートします。
• PRP(多血小板血漿)療法
患者様ご自身の血液を超音波ガイド下で遠心分離し、高濃度血小板成分を靱帯周囲に注入。成長因子による組織再生を促進します。
• スポーツテック×コーチング学
ウェアラブルやモーションキャプチャで投球フォームを科学的に解析。トレーニング学やコーチング理論を融合した「ハイブリッドリハビリ」で再発リスクを低減します。
手術的治療
保存的療法で改善が乏しい中〜重度損傷には、以下の2つの手術オプションを用意しています。
1. トミージョン手術(UCL再建術)
自家腱(尺側手根屈筋腱や膝蓋腱など)を移植し、内側側副靱帯を再建。長年の実績を誇ります。
2. インターナルブレース併用靱帯縫合術
損傷部を解剖学的に整復しつつ、ポリエステルテープ(インターナルブレース)で靱帯を補強。早期の荷重・投球再開を目指す新技術です。
当院4つの特徴
1. 多くの学会での発表実績
エコーガイド下PRP注入をはじめ、UCL治療に関する手技と成績を学術集会で多数報告しています。
2. 個別栄養サポート
血液検査結果をもとに、ビタミン・アミノ酸・ミネラルを最適化。靱帯修復を促す栄養プランを完全オーダーメイドで提供します。
3. スポーツ科学連携
投球解析から動作評価、コンディショニングまで一貫したサポート。“科学的根拠”に基づくハイブリッドリハビリで最短復帰を目指します。
4. 多くの手術実績
トミージョン手術、インターナルブレース併用術ともに多数執刀。術後プロトコルまで充実させ、機能回復を徹底支援します。
肘内側側副靱帯損傷でお悩みの野球選手は、ぜひ一度当院へご相談ください。
保存的治療から手術まで、あなたに最適なプランでパフォーマンス復帰をサポートします。
▶︎ 電話:044-711-8989
▶︎ Web予約:https://baseball-sports.clinic/line.html