成長期の膝の痛み ― 分裂膝蓋骨とは

武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。

成長期のお子さまが膝の痛みを訴え、「膝のお皿の外側上部が痛い」と来院されることがあります。このような症状の原因として、比較的よく見られるのが分裂膝蓋骨です。

膝のお皿(膝蓋骨)は、成長の過程でいくつかの骨の核が徐々にくっついていき、一つの骨として完成していきます。しかし、成長期にスポーツなどによる負荷が繰り返されることで、これが妨げられ、一部が分かれたまま残ることがあります。この状態が分裂膝蓋骨です。

分裂膝蓋骨は、スポーツ活動に伴う膝前面の痛みの原因となることがあり、特に運動量の多い小学生から中学生に多く見られます。過去には、大谷翔平選手も分裂膝蓋骨に対する手術を受けたことが知られています。

治療の基本は安静であり、活動量を調整することで症状は改善していくことが多いですが、回復までに2〜3か月程度かかる場合もあります。そのため、無理をせず適切に休養を取ることが重要です。

当院では、安静や運動量の調整に加え、栄養状態の見直しや睡眠時間の確保、リハビリでストレッチなどを行っています。

また、成長期の膝の痛みの中には、まれではありますが骨腫瘍など注意が必要な疾患が含まれる場合もあります。症状が続く場合や気になる点がある場合には、早めに医療機関へご相談ください。