バッティング時の手のひらの痛み ― 有鉤骨疲労骨折とは
2026年4月7日

今回は、野球の打撃動作で生じる障害の一つである有鉤骨疲労骨折についてご紹介します。
有鉤骨疲労骨折は、打撃時に引き手側(ボトムハンド)の手関節にある有鉤骨に繰り返しの負荷が加わることで発生する障害です。日々の打撃練習によって骨にストレスが蓄積し、空振りやファウルチップなどの瞬間的な衝撃をきっかけに骨折へと至ると考えられています。
この障害の特徴として、多くの場合で完全骨折の状態で発見されることが挙げられます。
治療は、折れた骨片を手術によって摘出する方法が一般的です。術後は段階的にリハビリテーションを進め、素振り、ペッパー、トスバッティング、フリー打撃と、徐々に負荷を高めながら復帰を目指します。競技復帰までには、おおよそ3〜4か月を要することが多いとされています。
バッティング時に手のひらの痛みが続く場合には、有鉤骨疲労骨折の可能性があります。放置すると復帰までの期間が長くなることもあるため、早期に適切な診断と治療を受けることが重要です。気になる症状がある場合は、お早めにご相談ください。
