手術の意味するところ
2019年9月6日
皆さん!いつも当クリニックのブログを見ていただき、ありがとうございます!今回は『手術』について考えてみたいと思います。
『手術』と聞くと、『良くないこと』と感じることと思います。痛い、良くなるか不安、合併症が心配、おしっこの管が嫌だ、などなど、良くないことだらけですね。
ですから、『手術を受けなければならないような指導はひどい!』とか、『球数制限のルール化は絶対必要!』と、社会の方向は向いています。
もちろん、基本的にはそのような考え方も妥当だと思いますし、手術を受けなければならない選手を減らす取り組みを実行していかなければならないと思っています。
しかし、個々の選手に寄り添って治療方針を決める時は、『手術は良くないことだからなるべくやらない』とばかりでは選手の未来をサポートできないと考えています。
むしろ、手術を受けていただくことで、選手の可能性を広げ、彼らのチャレンジを後押しすることにも繋がります。
例えば肘に痛みがあるままではレギュラーになれない選手が、手術によってレギュラーになれ、プロ野球選手になれた場合も多々あります。
このように、手術は選手の未来を拓く方法でもあるのです。この感覚は、野球現場で本気でやっている皆さんと、一般社会にいる皆さんではかなり違いがあると認識しています。
このような現場の感覚を肌で感じることは、医療者として『現場の感覚を反映した治療方針を決めること』に役立ちますね!
今回は、手術に関する考え方でした。皆さんどうお感じになりましたか?
ベースボール&スポーツクリニック
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