胸郭出口症候群に対するエコーガイド下高容量腕神経叢周囲ハイドロリリース(30~35mL)

武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。
今回のブログは、当院の理事長である馬見塚尚孝医師による「胸郭出口症候群の新たな治療法」に関する紹介です。
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こんにちは。ベースボール&スポーツクリニック理事長の馬見塚です。
今回は、首~肩~腕にかけての痛みやしびれを引き起こす「胸郭出口症候群(TOS)」に対し、当院が日本整形外科超音波学会で発表した新手法、《エコーガイド下高容量腕神経叢周囲ハイドロリリース(30~35mL)》についてご紹介します。
胸郭出口症候群(TOS)とは
胸郭出口症候群は、頚椎から腕に向かって伸びる腕神経叢や血管が斜角筋群や小胸筋、肋骨間などの出口部で圧迫・牽引されることで生じる神経症状です。
• 首~肩~腕にかけての痛み・しびれ
• 手指の冷感、むくみ
• 肩関節の可動域制限
スポーツ動作や日常生活に大きな支障をきたすことがあり、的確なアプローチが求められます。
エコーガイド下高容量腕神経叢周囲ハイドロリリースの原理
当院のハイドロリリース療法は、30~35mLの生理食塩水に局所麻酔薬(+微量ステロイド)を加えた薬液を、腕神経叢が走行する出口部周囲に大量注入し、流体圧で圧迫環境を改善する手技です。
• 流体圧で神経を取り囲む組織を拡張し、出口部の狭小化を解消
• 局所麻酔による即時的な疼痛緩和
• ステロイドによる炎症抑制
これらの相乗効果で、痛み・しびれの迅速な緩和を目指します。
当院の4つの特徴
• 高容量ハイドロリリース(30~35mL)
通常の数倍量を一度に注入し、出口部全域を一括で減圧。
• 腕神経叢周囲ポイント注射
前斜角筋間/中斜角筋間/小胸筋下/肋鎖間腔など、神経叢の出口部に沿った複数ポイントをカバー。
• エコーガイド下の高精度手技
高周波リニアプローブで針先と薬液の拡散をリアルタイムに確認し、安全性を確保。
• スポーツ現場との連携
投球フォーム解析や筋力データを参考に、再発防止プランを構築し、パフォーマンス低下を防ぎます。
治療の流れ
1. 初診・評価
問診・姿勢評価とエコー検査で神経叢の圧迫部位を精密にマッピング。
2. 治療計画の策定
症状や競技特性を踏まえ、注射ポイントと注入量・回数を決定。
3. エコーガイド下高容量ハイドロリリース施術
ベッドに仰向けでリラックスしていただき、超音波映像を見ながら30~35mLの薬液を数カ所に分割注入。施術時間は5~10分程度で、痛みはほとんどありません。
日本整形外科超音波学会での報告
2025年7月開催の日本整形外科超音波学会(第36回)において、本手法を「胸郭出口症候群治療の新戦略」として発表。現場からは高い関心と導入希望を多数いただき、今後のスタンダードを目指す技術です。
期待される効果と注意点
• 注射直後からの痛み・しびれの大幅軽減
• 低侵襲かつ外来通院で完結する治療
• 局所性内出血や軽度の圧痛が生じる場合がありますが、数日で自然軽快
胸郭出口症候群に悩むアスリートやアクティブな方は、ぜひ《エコーガイド下高容量腕神経叢周囲ハイドロリリース(30~35mL)》をご検討ください。出口部の神経・血管を的確に解放し、快適な動きを取り戻します。
ご予約・お問い合わせは
▶︎ 電話:044-711-8989
▶︎ Web予約:https://baseball-sports.clinic/line.html