小学生の肘内側の痛み

みなさんこんにちは!今日は小学生の肘内側のいたみについての質問にお答えします。
成長期のおこさんは上腕骨の肘の近くが骨化していないことが多いため、おとなのみなさんが思うよりずっと簡単に折れてしまいます。

この骨化していない状態では、骨の表面から軟骨膜、軟骨、骨化中心で構成されております。この軟骨膜には肘の靭帯が付着しており、遠投やピッチングなどで肘の靭帯に大きな力がかかると、軟骨膜→軟骨→骨化中心の順に割れてしまうのです。

壁についているひもを引っ張ると、壁が破損するような感じですね。

予防のためには、投球障害リスクのペンタゴンを考える必要があります。投球数、投球強度、投球動作、コンディション、個体差です。この5つの要素のつくる五角形の面積を小さくする事が重要ですね。

例えば、どんなに投球数制限をしても、投球強度が大きいと破損してしまいますし、投球動作が未熟なのに投げるのも同様です。

もし、おこさんが肘の痛みを訴えた場合は、すぐに専門的な医療機関を受診していただき、診断を確定することが重要です。その後、安静やリハビリなどで、ペンタゴンを学ぶとともに再発予防に取り組むことが重要でしょう。

しっかり治さないと、くりかえし肘が痛くなることがあります。おこさんの肘の痛みの有無をよく聞いてあげてくださいね!