分裂膝蓋骨?

成長期のおこさまが膝の痛みを訴えて受診されたときに、「お皿の外側の上のあたりが痛い」ということがあります。このときよく見かけるのが「分裂膝蓋骨」という病態です。

もともと小さいときはお皿の骨(膝蓋骨といいます)はいくつかの島に分かれていて、この島が成長とともにくっついて大きな一つの島になっていきます。回転火山が噴火してもともとあった島とくっついていく感じですね。

ところが、小学生のときにスポーツを頑張りすぎているとこの島がくっつくことが邪魔されてくっつかない状態となることがあります。これを「分裂膝蓋骨」といいます。大谷翔平選手がMLBにいったあとにこの分裂膝蓋骨の手術を受けられています。https://baseball-sports.clinic/blog/archives/1432/

このスポーツ障害の治療は「安静」で、だいたい休んでいると良くなりますが、2~3ヶ月かかることも多く「がまん」が必要ですね。

そこで、当院では、これまでの経験で栄養の改善や睡眠時間の増加、ストレッチ指導などを行っております。ここでも睡眠と栄養が重要になってきます。

おこさんが膝の痛みを訴えたときは、骨腫瘍などはやめに見つけたい病気もありますので、医療機関にご相談くださいね。