陸上競技の怪我とスポーツ総合診療

武蔵小杉の「ベースボール&スポーツクリニック」理学療法士の松本貴行です。

陸上競技をされている方の中には、肉離れ、シンスプリント、疲労骨折、足底筋膜炎などの怪我がなかなか治らず困っていらっしゃる方がいらっしゃいます。今回は、陸上競技選手の怪我の種類やその対応について、その概観を紹介します。

日本陸上競技連盟『中学校部活動における陸上競技指導の手引き』より

日本陸上競技連盟が発行している「中学校部活動における陸上競技指導の手引き」によると、高校生の陸上競技選手が過去に受傷した部位は、足部・下腿が最も多く(43%)、次にハムストリングス(25%)、腰(17%)の順に多く、他に膝(5%)、大腿前面(5%)、上肢(4%)が挙げられています。男女別では、男子ではハムストリングスや股関節が、女子では大腿部前面や足部・下腿部の受傷が多いようです。

当院にこのような傷害を抱えた患者さんが来院され、診断すると、練習の量や強度、動作(ランニングフォームなど)だけが原因だけでなく、他の要因も問題となっているケースが少なくありません。

例えば、最近注目されている女子選手特有の問題。例えば、相対的エネルギー不足、月経周期の不順や骨密度の低下などが上述の傷害の発生と関係していることがあります。

また、「疲れやすい。」や「からだが重い。」と訴えていた選手が鉄欠乏性貧血だったというケースもあります。

さらに、成長期の選手はこれらに加えて、骨に関する傷害に気をつける必要があります。身長が伸びている時期は、大人と比べて骨密度が低いので注意が必要です。

これらのことから、当院では、陸上競技選手の怪我に対する診断と治療は、整形外科的なアプローチだけでなく、内科や婦人科、さらに成長に関するアプローチも取り入れた包括的な診断と治療を行う必要があると考えています。言い換えると患者様にはスポーツ総合診療による診断と治療をご提案しています。

実際に当院には、ジュニアからトップ選手まで幅広い年代やレベルの陸上競技選手が来院され、スポーツ総合診療による診断と治療を受けていらっしゃいます。陸上競技の怪我や不調でお悩みの方は、是非一度ご来院ください。

参考文献
スポーツ傷害の予防とコンディショニング. 中学校部活動における陸上競技指導の手引き第5章.日本陸上競技連盟(JAAF)

ベースボール&スポーツクリニック
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