ピッチデザイン

みなさんこんにちは!武蔵小杉のスポーツ整形外科&総合診療クリニックのベースボール&スポーツクリニックです。

今日のテーマはピッチデザイン!

ピッチデザインとは、『データや動画を使ってピッチングをテスト、評価しながらリアルタイムに調節することでピッチを設計すること』で、MLBのトレバー・バウアー選手が取り組み始めたことで知られています。

さて、このピッチデザインは、大きく2つの構造から成り立っています。1つ目はデータや動画を用いてピッチングや投球動作を分析する部分です。例えば、投球時に体幹がどんな動きになっているか?をハイスピードカメラやモーションキャプチャーなどで調べることです。医学の視点でいうと『診断』のようなもので、スポーツ科学では『バイオメカニクス』が主な専門領域になります。

もう1つは、その診断に基づいてピッチングや投球動作を変更する取り組みです。前述の診断に基づいて、もう少し体幹をセカンド方向にステイバックしてみよう!などです。これは医学の視点でいうと『治療』のようなもので、スポーツ科学では『コーチング学』が主な専門領域になります。

このように、ピッチデザインは『診断・バイオメカニクス』と『治療・コーチング学』の2つで構成されており、そのどちらも必要なんですが、バイオメカニクスに比べてコーチング学はまだまだ研究が不十分で、『識者の経験』が大きく影響致します。

当院では、ハイスピードカメラとSPLYZA motionを用いて動作分析し、その診断に基づいて『逆フェーズ法』というピッチングモーションの治療法でピッチデザインをしております。