捻挫とあなどることなかれ②

神奈川県川崎市武蔵小杉のスポーツ整形外科「ベースボール&スポーツクリニック」理学療法士の安達玄です。

前回のブログで「捻挫は靭帯損傷であり、決してあなどってはいけない怪我の一つ」であることをご紹介しました。捻挫の種類はいくつかあり、中でも足の裏が内側に向いて足を捻ることで生じる内反(ないはん)捻挫、外側に向いて足を捻ることで生じる外反(がいはん)捻挫が好発します。

特に内反捻挫はどのスポーツでも生じやすい怪我であり、捻挫の多くはこの内反捻挫によって足の外側の靭帯を損傷します。

内反捻挫が多い理由として、外果(外くるぶし)が内果(=内くるぶし)よりも低く位置する解剖学的特徴を有すること、外側の靭帯の強度は内側の靭帯の強度より低いこと、などがあります。

外側の靭帯の中でも前距腓(ぜんきょひ)靭帯という距骨という骨と腓骨という骨を結ぶ靭帯を損傷することが多いです。

一般的な重症度分類は下記の通りです。(*復帰期間はあくまで目安です)

Ⅰ度:前距腓靭帯の伸長あるいは部分断裂。復帰期間:数日間~2週間程度。

Ⅱ度:前距腓靭帯の完全断裂。復帰期間:6週間以上かかる場合があります。

Ⅲ度:前距腓靭帯と踵腓靭帯の断裂。復帰期間:6週間以上、強い不安定性を認める場合は手術を要する場合があります。

このように重症度によって、復帰までにかかる期間が数日から数週間におよぶ場合があります。復帰に向けて現状の状態を把握し、適切な医学的治療やリハビリテーションを行うことが最適な復帰と再発予防において重要です。

捻挫の症状でお悩みの場合はお早めに医療機関をご受診ください。

参考文献
『公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト
スポーツ外傷・障害の基礎知識』公益財団法人日本体育協会 2007年

ベースボール&スポーツクリニック
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