野球肩の障害①〜ジュニアに多い上腕骨近位骨端線離開〜

武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。

今回は、ジュニアの野球選手に多い「上腕骨近位骨端線離開」という野球肩の障害についてご紹介します。

上腕骨近位骨端線離開とは、上腕骨の肩近くの骨端線が開いてしまう障害です。

骨端線とは、骨が成長する場所であり、軟骨でできているため力学的に弱い場所です。上腕骨近位骨端線離開は、投球によって生じるストレスによって軟骨が開くだけでなく、上腕骨に捻れができてしまいます。

診断は、レントゲン検査等から行い、上腕骨近位骨端線離開と診断されたら、一般的には4週間程度、投球を中止します。その後、痛みが消えたら徐々に投球を再開します。

お子さんが野球をしていて肩の痛みを訴えたら、すぐに投球をやめて医療機関を受診することをおすすめします。痛みを我慢して投げ続けることは避けましょう。

参考文献
馬見塚尚孝(2019)『新版 野球医学の教科書』ベースボールマガジン社.

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