投球肩障害の治療イノベーション

みなさんこんにちは!
武蔵小杉の野球とスポーツの専門クリニックのベースボール&スポーツクリニックです。

今日のブログは投球肩障害の治療イノベーション!
当院の投球肩障害の治療は医学の学会で議論されている標準的な治療と大きく違いがあり、先日のJOSKAS/JOSSMというスポーツ医学系の学会で報告させていただきました。

その報告の要点を紹介します。

まず第一に、「医療とコーチング学」をそれぞれの利点欠点をとりいれながら一つの方針を行っている点です。病院にかかっている選手や指導者のみなさんが心配しているのは「病院にかかっている間にパフォーマンスが下がること」です。そこで当院では、医療での治療に加えてコーチング学の視点でパフォーマンス向上の知見を紹介し、「ただ治療する」というリハビリテーションではなく「パフォーマンス向上」も一緒に目指すことをサポートしております。

第二は、多くのドラフト指名を受けた選手の投球動作介入法を選手に伝えている点です。これはコーチング学の知見も利用しており、「理想とする動感を即発する」ことを重要視しております。

第三に、リハビリテーションに明確に「期分け」を行っていることが挙げられます。安静期、回復期、復帰期、再発防止期と分けています。安静期は患部安静、回復期はシャドー開始、復帰機は投球開始、再発防止期は全力投球開始です。

第四に、カフエクササイズや肩関節後方タイトネスに対するストレッチは、重点課題としては行っておりません。これは特に他の医療機関と治療方針が違う点です。

以上、投球肩障害への独自の治療方針をご紹介しました。他の治療法でなかなか肩痛が改善しない選手のみなさま、受診をお待ちしております。