野球肩の障害②〜高校生以上に多いインターナルインピンジメント〜
2021年7月16日
2022年1月26日
武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。
前回のブログでは、ジュニアの野球選手に多い「上腕骨近位骨端線離開」という野球肩の障害についてご紹介しました。今回は、高校生以上に多い「インターナルインピンジメント」という障害についてご紹介します。
インターナルインピンジメントとは、上腕骨と肩甲骨がぶつかることによって起こる障害で、肩の関節の中で関節唇と上腕骨の大結節付近と腱板が衝突(腱板は挟まれる)して生じると考えられています。
原因の多くは、投球動作にあり、ムチを振るように投げる選手やコックアップを肘から行う選手に多いのが特徴です。
選手が野球をしていて肩の痛みを訴えたら、投球をやめて医療機関を受診することをおすすめします。痛みを我慢して投げ続けることは避けましょう。
参考文献
馬見塚尚孝(2019)『新版 野球医学の教科書』ベースボールマガジン社.