肘の痛みは早めに!

みなさんこんにちは!暑い日が続いていますね・・・

今日は肘の痛みについて。
毎日、「肘が痛い」と野球選手が来院されますが、選手やコーチ、そして保護者の皆さんが知っておいたほうが良いことをご紹介します。

「早ければ早いほど治りが良い」
 これは言い尽くされたことですが、なるべく早く「専門医」を受診し、単純x線とMRIを撮像してほしいと思っています。1週間経っても肘の痛みが取れなければ、必ずなにか問題がありますので、「様子をみる」以上の介入が必要です。
 また、当院の研究では、超音波エコーだけでは重要な野球障害を見逃してしまいます。必ずMRIまで撮像するようにしています。

「新しい肘靭帯断裂の保存的治療」
 これまでの保存的治療としては、「安静、固定、リハビリ」という基本的な保存的治療に加え、多血小板血漿(PRP)療法が行われる様になってきましたが、当院の新しい治療(Yuki Saitoと呼んでいます)は新鮮な肘靭帯断裂に大きな効果があることがわかってきました。このYuki Saitoは、PRP治療に加えてオーダーメードの栄養学的治療とスポーツテックを用いたリハビリテーションからなっています。先日の日本スポーツ整形外科学会でその成績をご紹介しましたが、トミージョン手術ではない選択肢を提案できたものと思います。

野球肘の医療はどんどん進化しています。早めの適切な医療機関への受診をおすすめいたします。