野球選手特有の腰椎障害「野球腰」について

武蔵小杉のベースボール&スポーツクリニックです。

野球腰とは、当院の馬見塚尚孝理事長の著書「野球医学の教科書(ベースボールマガジン社、2012年)」で初めて紹介された造語であり、野球選手特有の腰椎障害を指します。

この障害は、野球のプレイによって発症することが多く、一般的な疾患名は「腰椎分離症および腰椎疲労骨折」であり、繰り返しのストレスによって腰椎が折れたり、進行して椎弓に分離が見られるようになることを指します。

野球腰の発見と治療においては、早期発見が非常に重要で、アスリートが2週間以上腰痛を感じた場合、そのうちの50%に腰椎分離症が含まれることが知られています。腰椎分離症の場合、安静期間を十分に取らないと骨が癒合しなくなるリスクがあり、復帰には初期の場合約50日、進行期には約70日もの日数を要します。

さらに、腰椎分離症や腰椎疲労骨折は、MRIでしか診断できないことが多いため、X線検査で異常がないと判断して早めに復帰し、完治しないケースが頻繁に見られます。

野球腰の治療は、早期に発見し、早期に治療を開始することが重要です。当院では、野球腰への初期対応は短期的な障害の治療や予防だけでなく、野球選手の長期育成においても非常に重要な取り組みであると考えています。

野球をしていて腰の痛みを感じたら、早めにご受診ください。